私が山村集落再生塾というNPOの活動に参加したのは2010年10月の活動からで、
この時は「コレ・持ち会」という旧車保存会が三輪トラック等で刈り取った茅を運ぶという大々的な企画でした。
代表の意向と沿わない形だったものの役場側の意向を受け入れた結果だったと後日知りました。
この時は参加者も多く家族連れ、見学者(車)等が多くいて、TV局の撮影もあったと記憶してます。
その後、リピータ参加者及び学生等30人前後で行ってきました。
代表の発案で活動が続いていたのですが、昨年から代表は後方支援に回り若い指導者に替りました。
何かと不満もあった処、そんな事を見透かされたように代表からプレゼントが届いたのです。
木皿 釘跡もあり
これは代表が一番初めに手がけた家の解体作業の柱を会員が作成したものです。
会員は差し茅も経験し現在は木地づくりの手習いをしているとの事でした。
解体中の民家
この時は解体撤去してしまったのですが立派な柱、梁を見て後悔し、
二度と同じ過ちをしたくないと、茅屋根を残す維持管理をするように決意したそうです。
何とか水引の茅屋根を残したい、だけど前沢集落のようにしたくないと思っていて、
最後に補修をした家はソーラーパネルを取り付け、半分近代的に半分茅屋根を葺きました。
そこは地域の憩いの場、喫茶店も出来るように窓を大きく広げ外の景色が一望できた。
ここを拠点に学生が寝泊まりすることもできるようにと考えていたのですが、
諸事情で心折れたようです。
代表のお陰で大根の植付け、収穫、田代山登山、桜の植樹などを経験しました。
桜植樹については一番目の若木は鹿や雪に折られたりしてほゞ半滅したため植え直ししました。
植えた木の側に名前を書いた杭を立ててましたが、風雪により判明できなくなったのは代表の思う処と手紙にありました。
代表が詠んだ句です。
匂いたつ たれか植えたか山桜
末ながくあれ朝霧の里
私が植えた桜に今年白い花をつけたと付け加えてありました。
今年も若者主催で茅刈りを行う予定ですが、その前に桜に逢いに行って来ようと思っています。