函館のふもとから

ポタリングと尾瀬から函館のふもとでつれづれに

雑文

昔、むかしのお話。

昔猫を飼ってました。
三毛のメスでブルーの目の美人。

猫を飼いだした時は借上げ社宅で一戸建て庭付きだった。
猫を飼おうかなぁ〜って友達に言ったらその友達の友達がメスを持ってきました。
ォォオスがいいんですがといって断れませんでした。


最初の発情でギャギャー煩いので外に放したら”フギャー”って言う声と同時に戻ってきました。
抱っこして嫌がるので、お尻を見たら化膿していた。獣医につれて行くと3ついますねと云われ、今なら入院、手術で3万です。どうしますか?。
当時3万なんていう余分なお金の無かった頃、最初の子なので産ませますと、タンカ切ったのが後悔の始まり、産室を作り何時でも産めるようにして会社に行っていました。
ソロソロかと思いながら家に帰ると玄関まで迎に来ていて付いて来いって云うような感じで産室に入る。
そっか、生まれるのかと蓋をすると又出てくる。見てろっていうことか、ショウガナイので見ていました。
“ゲェ〜”尻尾が見えるよ。
お産なんか立ち会った事ないし、でも尻尾と言う事は逆子って云う知識ぐらいはあった。
お尻を此方に向けていきんでいる、尻尾をリズムにのせて引張りました。



最初の子を産んだら用済みみたいな、蓋をして友達に電話を掛けて戻ると3匹目が生まれていた。都合3匹。2匹はメスの白黒ブチでツインでしたが1匹は白のオス。
1ヶ月半位でメスを飛行機で田舎にもって行き、散々笑われた後親戚の漁師さんの家に貰われて行きました。
オスはしょうがないから育てました。目が金とブルーの幸運を呼ぶかな?と思いつつ・・・


メスもまだ子供でジャレタイ盛りでもオスは何だかおじんです。
ママおっぱいといった瞬間ママに蹴られました。



経営不振と相棒が辞めるので社宅を追出されて猫と一緒に住むには築30年のアパートだった。



1年後、
オスが発情してママ(避妊した)が襲われそうになったためママ家出しちゃいました。
出入り自由なのでご飯は時々食べに帰っていたけど向いのアパートで餌を貰っていた。
美人は得だよなぁ〜と。猫に嫉妬してどうする!


一応小さい頃はシャンプーして綺麗にしたのに目の前で地べたに体を擦り付ける姿を・・・目撃してガックシ。
引越先でも何とか洗っていましたが転職して忙しかったので殆ど野放し。


ついでに会社も辞めたのでオスの去勢が出来ずこんなんなりました。

友達がチビじゃなくグレコだって誰も純白のフサフサだとは思ってくれませんでしたが生まれた時はチビだった。
年々人相・・・猫相が悪くホッペが宍戸ジョーになっていたけ。


近所迷惑だったんだろうけど転職して超忙しく夜中に寝に帰っていた状態だったからなぁ〜
ネコより自分がお風呂に入れない事もシバシバ。台所で洗髪したりしていた。
余裕が出来て銭湯にも普通に通えるようになって、ある日別な銭湯の帰りメスに呼び止められて“あんたなんでこんなとこにいるの?”って云いながら洗面器にネコを入れて、家の近くまで来たら飛び降りて向かいのアパートの方に行ってしまった。
なんて奴と思いながら元気ならいいさと。


そんなメスはある日玄関で待っていて、抱っこして部屋に入れて、“ココにいなよ”と餌と寝床を用意をしてあげると、出せと言うので放してやるとヨロヨロしながら去って行く。最後に別れを言いに来た。

オスも翌年、獣医に連れて行き歯石除去するために麻酔をかけたらショック死して迎に行ったら死んでいました。
泣きましたねぇ。お岩になるくらい。暫くグジュグジュしていた。
以来生き物は飼うことは絶対しない。
人の生き物を可愛がるようになりました。
神田川を地で行くようなアパートに10年以上、シッカリお金をためて死ぬのを待つように引越しをしました。
最初の3万をケチったためにその3倍のお金が飛んでいきましたとさ。