函館のふもとから

ポタリングと尾瀬から函館のふもとでつれづれに

久しぶりの本

通勤が一時間以内で電車の中で暇つぶしに本を読んでいた頃は
未だ、老眼ではなかった。
それが1時間以上になり仕事が忙しかった頃は仕事の本を読んでいた。
更に2時間近くの通勤になった頃は老眼になったのとズーット立って行くのが
辛くなり必ず席に座った。座って爆睡していた。
体が徐々に通勤に慣れて読書しようと思ったら字を読むのが苦しくなったのと、
不経済だと思いゲームに走った。

社内報を読んでいたら本の紹介コーナーがあり、こんな内容だったので興味をもった。
 佐藤正午の小説の面白さを説明するのはひどく難しい。
 ひとまず、読んでいて、どこへどう進むか、まるで見当がつかない面白さだと言えよう。
この文が私の文学少女?だった頃の琴線に振れたので速攻買い求めました(大人買い)。
鳩の撃退法
鳩の撃退法 上

鳩の撃退法 下

鳩の撃退法 下

冒頭、この物語は、実在の事件をベースにしているが、登場人物はすべて仮名である。
僕自身を例外として。  津田伸一
とあり 
 1
幸地家の幼い娘は父親の事をヒデヨシと呼んでいた。
から始まり幸地家の一日の始まりが進む。
と普通に読んでいて何の事だろ?なんだろう?って思いながら・・・。
現在だったかと思うと過去に飛び、現実に戻り関係者一同巡るような・・・。
頭が混乱した頃にまとめの章が出てきて頭の整理をしてくれる。
そしてどんどん本の世界に入って行ったのでした。
面白かったです。
後付けくわるなら、先日電車の中で肘鉄食らっていた時は、丁度奥さんが妊娠した経緯を書いた部分を読んでいて思考を中断するのが難しかった(笑)チョットエッチなシーンもあります。
鳩は何ぞや・・・読んでください。