函館のふもとから

ポタリングと尾瀬から函館のふもとでつれづれに

雑文

過去ネタです。
ビルの解体を直に見ることはないので興味がありました。


築77年創業当時本社社屋だったこの建物。

07年末まで現役でいたが耐震構造検査で3階建増し部分がひっかリ取壊し決定。
この建物がなくなることで私が入社した会社はとうとう歴史から消えてしまう。
途中入社のため消えてなくなるからと言って余り感慨はないのですが古い方は身を絞るような気持ちらしい。
OGからいろいろ問い合わせが来ます。
そして、最後のご奉公がレスキュー隊の訓練場所になりました。
外側を途中まで養生してます

この日は風が強く寒い中外で着替えてました。
用事を作ってウロウロする私は写真を写したいのだけど中々写せません。
いい瞬間がいろいろあったけどドキドキ。
後で聞くと見学は自由にしても良いですよと・・・早く言ってよねぇ。

担当とボスが見学に行ってきた写真をゲット。
3階の床下にドリルで穴をあけ器具を差し込む準備中。
ボス曰く”解体工事の研修に行った方がいい”と床下に穴が開かない。

昔の建物は頑丈です。
救助に行っても時間がかかったら何の意味もないと。
工事監督が解体工事の申請をだすと消防さんが訓練場所にとお願いに来るとのことで工事を中断させて困り者とか。
依頼をのめば御目溢しがあるんじゃないですか?って言うとそんなものはないよ。
即却下されてしまった。
今日から4日までレスキューの訓練は続きます。
建物は最後まで人のために働きそしてなくなります”ごくろさま”と言って上げたい。


レスキュー隊の訓練が終わって取壊し作業が始まった。
監督に作業方法を質問してみました。
爆弾を使うんですか?それはないよと監督。

じゃ、鉄球を使うの?私。死人が出るよ。監督。
場所が狭いのと火気厳禁で使えないとのこと。
なーんだ結構期待してたんだけど地味な取壊し。
人力でコツコツの取壊しだ。


来週には外壁が壊されるとのこと。
2階部分から始まってるけど3階はどうするのか?
結構考えると楽しい。

取り壊し中の建てやコツコツ人力で中の部品を取外してここまで取壊した。


この写真を撮って暫くしたらTELがあり担当と変わると“ヘェ〜”と素っ頓狂な声で電話を切りながら出て行こうとするので、
どうしたんですか?ッて聞くとお宝が出たよ。っていう。

不発弾ですか?な、わけないな?と私の独り言を聞きもせずあたふた出て行く。
見に行きたいよ〜と思っても誰も居ない。

帰ってきた方にどうしたの?ッて聞くと、金庫から通帳等が出てきたって、話がよく見えない。
更に他の人の話を聞いていると保管書類が山のように金庫の中にあった。
今居る住人でこの金庫の存在を知る者はいなかった。
工事も中止で書類の搬出の手配をし私も手伝いましょうかと申し出ると、
梯子が仮なので危険だからいいや。とのお言葉。”ホォ・・・”.
でも途中まで真剣に考えてました。